中国が失った北朝鮮カード...トランプ大統領に奪われた!
中国がアメリカに勝てない六つの理由
その1:中国は防波堤であるべき北朝鮮を失った。
ここ何ヶ月かの北朝鮮の金正恩の動きは目まぐるしいものがあった。
今年の初め頃は、弾道ミサイルにやっきになっており、
何度も打ち上げ実験を繰り替えたばかりだった。
その結果アメリカ全土はまだまだ届く範囲ではないが、アメリカ西海岸やアラスカまでは届く距離になっていたのだ。
更に、核実験も何度も繰り返しており、核爆発の規模は小さいが一応核保有国に
なったのであった。
核も何発か既に持っており、現実かどうかは不明だが、水爆まで手に入れようと
する勢いであったのは事実である。
そして、アメリカが一番恐れているのは、むしろその後ろにいる国である。
しかし、北朝鮮も昔ほどの中国を心底頼りにはしておらず、
自らの国を自らの手で守ろうとする意思が見え隠れする。
その兆候が核開発であり、弾道ミサイルの開発なのである。
もし、中国の核の傘に隠れるのであれば、経済状態が貧困なのだから、
あえてお金の掛かる核開発、弾道ミサイル開発に外貨を使う必要はないのである。
むしろ、後ろだての中国の手を払い除け、自ら核開発を進め、アメリカと直接交渉を望んだ。
そこに朴槿恵政権から政治を引き継いだ韓国大統領 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が現れたのである。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は朴槿恵元大統領を凌駕するためにも北と南をいっしょになることを
自分自身の歴史の1ページとして盛り込みたくてウズウズしていたのである。
そこに北からのお誘いがあったものだから、喜び勇んで板門店で金正恩と面談したのである。
それが、更にトランプ大統領の目に止まり、アメリカの中間選挙の口実のためにトランプ大統領は
、あれほど悪態を付いていた金正恩と面談したのである。
そのトランプ大統領と金正恩との急転直下の面談に慌てたのが中国の習近平主席だったのです。
それは、なぜか?...中国の北朝鮮カードが無くなった瞬間だったからである。
要は、中国は北朝鮮をコントロール出来る唯一の国であるはずだったのです。
この北朝鮮カードを直接会談でトランプ大統領に持っていかれてしまった。
このカードを盾に西側諸国を強請ろうとしていた思惑が外れたのである。
トランプ大統領と金正恩が会談を行う前と後に中国に金正恩を招待しているのである。
これは内外に中国と北朝鮮が蜜月であることを見せつけており、
中国はまだまだ北朝鮮をコントロールしているんだぞとアピールしているのです。
中国の協力はもはや必要なく、この期間で中国は大きな「北朝鮮カード」を
失ったのである。