台湾の蔡英文総統を辞任に追い込んだ、習近平国家主席の悪意!
台湾の蔡英文総統は、統一地方選で与党・民主進歩党が大敗した責任を取り、
辞任に追い込まれた。
その裏で中国が動いていたのは間違いない。
中国の現政権の主導部は「ひとつの中国」でまとまっており、
台湾の蔡英文政権はその「ひとつの中国」という思想を認めない政権
であったため、中国の習近平国家主席は外交的に軍事的に圧力をかけ続けた。
むしろ、効果が出たのは経済的な圧力だったのです。
2016年に発足した蔡英文総統に対して、習近平は徹底をした嫌がらせをします。
まず、一貫して中国は台湾との対話を拒み、完全に台湾を無視し続けたのです。
更に、中国は経済力に物を言わせパナマやドミニカ共和国など5カ国と国交を結び、
台湾と断交することを要求したのです。
そして軍事的には、台湾周辺海域で軍事演習を行い軍事的な圧力をかけ続け、
「中国へのすり寄り」を認めない蔡英文総統に対してこれでもかと嫌がらせを
続けたのでした。 まるでチンピラのようなものです。
今回の統一地方選は中国の工作員が多数入り、選挙戦の中で妨害活動と
中国寄りの政権に対してバックアップしていたのです。
実際には習近平国家主席は認めていないのですが、これは間違いのない事実なのです。
アメリカの中間選挙でも同じことが行われており、当然尻尾は掴まれていました。
蔡英文総統の与党、民主進歩党は人口が集中する直轄市2つの落とし、
更に、県・市の首長ポストを13から6に半減させる大惨敗を喫した。
特に、高雄市の市長候補である韓国瑜(かんこくゆ)氏の人気による「韓流」で
党勢を回復した国民党である。
高雄市は、中国からの圧力により中国からの観光客が3分の2にも強制的に減らし、
締め上げたのでした。
これにより観光客を商売とする商店を中心に民主進歩党への不満をつのらせたのです。
台湾の蔡英文総統は24日夜、この日投開票の統一地方選で与党・民主進歩党が大敗した責任を取り、
同党主席から辞任しました。
そして、蔡英文総統は2020年の総統選で政権を失う可能性も出てきたのです。
しかし、ここに至って風向きが少し変わって来たのです。
米中両国は11月30日~12月1日にアルゼンチンで開く20カ国・地域(G20)首脳会議に
合わせ、トランプ大統領と習近平国家主席が会談する予定だ。
この会談は、米中貿易戦争の延長なのですが、この会談が物別れに終わると、
トランプ大統領は、「ひとつの中国」に疑問を呈するというのです。
これは中国に対するアメリカの最後の抵抗なのです。
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