金正恩が開けたパンドラの箱とは?

 

金正恩の自信と焦り

金正恩は実は自信があるのだ!
なぜならば、世界を知らないからだ。

国内での権力の集中で得た権力の強さとは別に
他の交渉を知らなかったのだ。

長年、苦労して開発した核兵器だ。
そう簡単に手放せるか。

アメリカは言う「リビア方式」は取らない。
その約束は守られるのか?
当面、数年は守られるだろう?

しかし、アメリカ及び西側諸国は経済援助をすると言う
その経済援助の裏側には国の開放というとんでもない毒蛇が
潜んでいるのである。

つまり、金正恩はパンドラの箱を開けてしまったのだ。

金正恩は自信があった。
核の部分放棄、そして段階的開放で制裁を緩めてやろう。
トランプ大統領にちょっとだけご褒美をあげよう
それで経済援助を引き出せる自信があった。

ところがトランプ大統領は自分は世界一のビジネス大統領だ!
そんなやわな交渉でアメリカの譲歩を引き出せるか?
「俺が前面に出れば、北朝鮮の骨の髄まで引っ剥がせてやる。」
そう意気込んでいました。

金正恩が一度、6月12日の米朝会談を見送ると宣言すれば、
トランプ大統領はきっと慌てるだろう!譲歩するだろう!
と高をくくっていました。

しかし、その翌日にはトランプ大統領から強烈なカウンターパンチを
食らってしまったのです。
トランプ大統領が「会談の中止」を宣言したのです。

これに慌てたのが、金正恩の方でした。
急遽、文在寅大統領に電話してアメリカとの仲裁を申し入れました。
ノーベル賞が欲しいトランプ大統領もこれに賛同しました。

つまり、どちらも日の当たる場所に出たかったのです。

交渉の中身も重要だけれど、米朝首脳会談という演舞を演じたかった。
それにより、アメリカの中間選挙への勝利と2期目の大統領になれるという確信を持ちたかった。

一方、北朝鮮は、やはりアメリカが怖い!
軍事オプションに持ち込まれたら、とうてい勝てる見込みはないのです。
持っている核兵器も実験段階で本番に使用出来る自信は無かったのです。

その見え隠れする自信と焦りの中で金正恩は、「パンドラの箱」を開けてしまったのです。
後戻りは出来ないのです。
核兵器をすべて放棄するか?
今まで通り、反発して鎖国政策でいくか?
どちらにしても北朝鮮に未来は残されていません。

一層、中国に侵略され、中国の属国になるのが一番かもしれません。

それが金正恩には見えてしまったのです。

それが金正恩のぐらついた自信と冷や汗ものの焦りなのです。

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